西武十亀、FA宣言残留を表明「いい契約を頂いた。渡辺GMに仁義を通すことが一番」
今季中に国内FA権を取得、行使した上で残留するのは昨年の中村以来
西武の十亀剣投手は30日、所沢市内の球団事務所で会見を行い、国内フリーエージェント(FA)権を行使した上で、残留することを表明した。複数年契約。十亀は「FA権を行使いたしまして、残留する運びとなりました。渡辺GMと何度かお話をさせていただいて、正直、宣言するかすごく悩んでいたんですけど、その小さな悩みが少しずつ解決の方に向かっていった。僕がドラフトで入ったのも渡辺GMが監督の時。取ってもらった恩義もあった。いい契約をいただけたので、仁義を通すことが一番いいんじゃないかと思って、そういう決断に至りました」と話した。
これまでに球団と2回の交渉を行った。他球団への移籍も視野に入れていたが、来季以降も西武のユニホームに袖を通す。「本当に他の球団の方のお話を聞いてみたい気持ちはもちろんありますけど、それ以上に何かチームに貢献しないといけないんじゃないかという気持ちの方が強くなった。家族も納得してくれたので。『それが一番いいと思う』と言ってもらえたのも、後押しになったんじゃないかなと思います」と話した。
十亀は2011年のドラフト1位でJR東日本から入団。1年目から救援で40試合に登板し、10月にプロ初先発初勝利を挙げると、2年目からはローテーション入りした。通算8年で51勝47敗、防御率3.94。今季は5勝6敗、防御率4.50の成績で、シーズン中に国内FA権を取得していた。西武でFA権を行使した上で残留するのは、昨年の中村剛也内野手に続いて2年連続となった。
(工藤慶大 / Keita Kudo)