侍が則本&牧田&増井で計8失点、大量リード許す 則本「1週間しかない」
牧田は2回6安打4失点、増井は押し出し四球、3投手で6回までに被安打14
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む野球日本代表「侍ジャパン」は28日、壮行試合(ヤフオクドーム)で台湾リーグ選抜と対戦。投手陣の柱の1人として期待される先発の則本昂大投手(楽天)が3回6安打1本塁打3失点、前回大会経験者の2番手・牧田和久投手(西武)は2回6安打4失点と乱れ、5回までに7失点を喫した。
則本は初回に先頭打者から連打を許すと、昨季台湾リーグ史上最高の打率.414を記録したワン・ブォロンにライトへ痛烈なライナーを運ばれた。平田がダイビングキャッチしてすぐさま一塁に送球し、ダブルプレーに仕留める美技を見せたが、三塁走者がタッチアップ。先制を許した。その後、さらに2安打を浴びたが、最後はパン・ウーションをニゴロに仕留めた。
日本がその裏に筒香のタイムリーで同点に追いつくと、2回は則本が7番からの下位打線を3者凡退に仕留める。侍打線は2回に秋山のタイムリーで勝ち越したが、則本は3回に再びつかまる。先頭打者は内野安打。三振で1アウトを奪うも、3番のワン・ブォロンにはスライダーをバックスクリーンへ運ばれ、特大逆転2ランとされた。
その後、連続三振で3アウトとしたものの、3回6安打3失点5奪三振無四球で降板。WBCの1次ラウンドは65球という球数制限があるが、3回までに54球を要した。
4回から登板した2番手・牧田も冴えない。先頭のパンに右翼フェンス直撃の二塁を浴び、チェン・ジュンシウにはカウント2-2からセンターオーバーのタイムリーを許した。その後、1死一、三塁とされたが、続くヤンは遊ゴロ併殺打で1失点で切り抜けた。
しかし、2イニング目の5回も先頭打者から連打を許すと、1死から併殺崩れの間に1失点。四球などで2死一、二塁とされ、チェン・ジュンシウには右中間への2点タイムリーを浴びた。打者走者がアウトとなり、チェンジとなったが、2イニングで4失点と乱調だった。
さらに、6回から登板した3番手・増井もヒット2本と四球で2死満塁のピンチを招くと、4番のポン・ジョンミンにはフルカウントからスライダーが外角低めに外れて押し出し四球。これで8失点目。台湾リーグ選抜の打者を抑えられず、3投手で6回までに14安打を許す展開となった。
先発の則本は降板後、「初回に入りを意識し過ぎた。上手くかわしていこうと思ったが、上手く打たれてしまった。2回は立ち直ることができた。本番まで1週間しかない。直せるところはしっかりと直して本番に臨みたい」と話した。侍ジャパンは6回表までに2-8と大量リードを許している。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count