侍が反撃、菊池の2点三塁打などで3点差 宮西が3者連続三振で流れ変える

6回までに3投手で8失点も…4番手・宮西の好投から反撃

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む野球日本代表「侍ジャパン」は28日、壮行試合(ヤフオクドーム)で台湾リーグ選抜と対戦。則本昂大投手(楽天)が3失点、牧田和久投手(西武)が4失点、増井浩俊投手(日本ハム)が1失点と苦しむ中、4番手の宮西尚生投手(日本ハム)が3者連続三振と完璧救援。流れを変えると、直後の攻撃で打線が3点を奪い、3点差に迫った。

 6回までに2-8と6点のリードを許す重苦しい展開の中、ブルペンの軸の一人とされる左腕が快投した。7回からマウンドに上がった宮西は、先頭の左打者パン・ウーションをフルカウントから真ん中低めへのスライダーで見逃し三振に仕留める。さらに、前の打席まで二塁打2本を放っていた右打者のチェン・ジュンシウはフルカウントから膝下へのスライダーで空振り三振。同じく2安打をマークしていたリン・ウェイティンは1ボール2ストライクと追い込み、最後はシンカーで空振り三振に斬って取った。

 6回までに3投手で14安打8失点。台湾リーグ打線を相手に苦しむ中、宮西が快投で流れを変えた。

 直後の7回裏の攻撃、秋山と山田が台湾リーグ選抜の3番手左腕・ダウンズから四球を選ぶと、暴投で無死二、三塁とチャンスが広がる。ここで好調の菊池が真ん中低めの直球を捉え、右中間を深々と破る。2点スリーベースで反撃の狼煙を上げた。続く坂本の遊ゴロで菊池が生還し、3点差に。筒香、中田の連続四球でなおも1死一、二塁としたが、平田は空振り三振。松田は三遊間へ痛烈なゴロを放ったものの、三塁手が横っ飛びで好捕し、二塁に送って3アウトとなった。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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