侍ジャパンがまさかの投壊17安打8失点 台湾選抜に炎上、対外試合2連敗
打線は菊池が3安打と気を吐くもチャンスを生かし切れず
3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は28日、CPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合(ヤフオクドーム)を戦い、5-8で敗戦。これで対外試合2連敗となり、本番に向けて不安を残した。
侍ジャパンの先発は則本昂大投手(楽天)。初回、先頭の元ソフトバンク、ヤン・ヤオシュンに右前打を許すと、安打と犠飛で1点を先制された。だが、直後の攻撃で1死から菊池涼介内野手(広島)が左中間フェンス直撃の二塁打で出塁すると、2死二塁から4番・筒香嘉智外野手(DeNA)が左翼線へ同点二塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。
落ち着きを取り戻した則本は、2回を12球で3者凡退。2回裏には、1死三塁から秋山翔吾外野手(西武)のタイムリー内野安打で1点リードに成功した。だが、直後の3回表、則本は1死一塁から、初回に犠飛で先制した3番ワン・ブォロンに特大2ランをバックスクリーンに運ばれ、再逆転を許してしまった。
侍ジャパンは4回から2番手で牧田和久投手(西武)がマウンドに上がったが、先頭から2連続二塁打で1失点。5回にも1死一、三塁から遊ゴロの間に1点を失うと、なおも2死一、二塁から7番チェン・ジュンシウに右中間へ2点二塁打を許し、一気に5点差に広げられた。
6回から3番手として登場した増井浩俊投手(日本ハム)は、右前打と左前打で2死一、二塁とすると、この日1本塁打を含む2安打3打点と大当たりの3番ワンを四球で歩かせ、満塁のピンチを招く。すると、4番ポン・ジョンミンに押し出し四球で1点を献上した。
一方、打線も3回以降は完全に沈黙。3回2死から平田良介外野手(中日)が放った左翼への二塁打を最後に、6回先頭の中田翔内野手(日本ハム)が遊撃失策で出塁したが、バットから快音は響かず。6点ビハインドのまま、試合は終盤に突入した。
侍ジャパンは、7回に4番手の宮西尚生投手(日本ハム)が3者連続三振のパーフェクト救援。すると、試合の流れが変わった。7回裏に先頭・秋山から2者連続四球と暴投で無死二、三塁の絶好機を迎えると、好調の2番・菊池涼介内野手(広島)が右中間を破る2点三塁打。なおも無死三塁から3番・坂本勇人内野手(巨人)の遊ゴロの間に菊池が生還し、3点差まで詰め寄った。その後も2四球を引き出したが、さらなる反撃は続かなかった。
8回は5番手・岡田俊哉投手(中日)が3連打されながらも攻守に助けられて無失点。9回は6番手・松井裕樹投手(楽天)が3者凡退に締めたが、打線は3点差を詰めることができなかった。
投打それぞれに課題を残すことになった侍ジャパン。25日のソフトバンク戦に続き、対外試合2連敗となった。3月1日に行われる壮行試合第2戦は、エース・菅野智之投手(巨人)が先発を務める。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count