秋山が侍の「スモールベースボール」体現 足で貢献「仕掛けて良かった」
膠着状態を打破する重盗、「行っていいといわれたので」
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は1日、台湾リーグ選抜と対戦し、9-1で快勝。この日、9番から2番に打順を上げた秋山翔吾外野手(西武)は2盗塁をマークするなど、足で魅了した。
5回1死から右前打で出塁。坂本の四球で一、二塁とすると、すかさず重盗を決めた。すると、4番の筒香が一塁へゴロを放ち(結果は敵失)、その間に三走の秋山は生還。1回の山田(ヤクルト)の先頭打者弾以降、膠着(こうちゃく)状態だった展開を打破した。
「(盗塁は)行っていいといわれたので。試合が動かないなか、いけるのを確認した。筒香もゴロを狙ってくれたと思う。積極的に仕掛けて良かったかな」
6回にも二盗を決め、その後の攻撃で本塁へ。日本らしい足を絡めたスモールベースボールを体現し、「国際大会というか、いい投手に対しては打つだけでは勝てない。盗塁に関しては、クイックのなかで隙を見つけてやる。根拠があれば打つよりも成功する確率は高いと思う。1つずつ(塁を)進んで、ホームにかえることが大事だと思う。形になってよかった」と、充実感をにじませた。秋山が日本の得点パターンを再認識させてくれた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count