侍ジャパン、カナダに勝ったけど… 5投手完封リレーも、打線元気なく不安残す
カナダ投手陣から7四球を貰いながら、6安打で3点止まりに終わる
野球日本代表「侍ジャパン」は1日、沖縄セルラースタジアム那覇で「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019」カナダ戦を戦い、3-0で勝利した。11月2日(日本時間3日)に開幕する「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)に向けて最後の実戦の機会。打線は6安打と奮わずに課題を残したが、先発の今永昇太投手(DeNA)ら投手陣が無失点リレーで繋いでリードを守って勝利した。
今永は初回1死からこの日唯一の安打を浴びたが、3回を投げて1安打無失点の好投。2回から3回2死まで圧巻の5者連続三振を奪うなど、6奪三振の好投を見せた。4回からは2番手の大野雄大投手(中日)が3イニングを2安打無失点。7回を中川皓太投手(巨人)が抑えると、8回の山本由伸投手(オリックス)、9回の山崎康晃投手(DeNA)と“勝利の方程式”でリードを守った。
打線は前日を下回る6安打で3点止まり。4回はカナダ代表2番手プロコピオから近藤健介外野手(日本ハム)、鈴木誠也外野手(広島)が連続四球。吉田正尚外野手(オリックス)、浅村栄斗内野手(楽天)の連続一ゴロの間に先制した。5回は先頭の松田宣浩内野手(ソフトバンク)が四球で出塁すると、犠打で二塁へ進め、山田哲人内野手(ヤクルト)の中前適時打で追加点。8回も先頭の甲斐拓也捕手(ソフトバンク)が四球で出塁し、途中出場の源田壮亮内野手(西武)、近藤の連打で3点目を奪った。
11月5日にオープニングラウンド初戦のベネズエラ戦を迎える侍ジャパン。この試合が本番前最後の実戦だったが、坂本勇人内野手(巨人)が2試合連続無安打に終わるなど打線には元気がなく、やや不安を残す試合内容だった。
○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月5日(火)午後6時45分~ 開幕戦「日本×ベネズエラ」
11月11日(月)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月13日(水)午後6時45分~ 「スーパーラウンド」
11月17日(日)「決勝」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)