ソフトBの「飛び級」18歳右腕が“1軍デビュー” OP戦初登板で1回1失点
15年のドラフト2位右腕・小澤、2軍戦を飛び越えて“1軍初登板“
ソフトバンクの昨季のドラフト2位・小澤怜史投手が、5日のヤクルトとのオープン戦(北九州)で“1軍デビュー”を果たした。先発した東浜巨投手の後を受け、2番手として5回からマウンドに上がった。
注目の初球・谷内に対して投じたのはストレート。143キロで見逃しのストライクを取ると、追い込んでから、この日最速の146キロの真っすぐで右飛に取った。だが、続く大引にストレートの四球を与えると、坂口には右前安打を許し、1死一、三塁。さらには、鵜久森に中前へと運ばれ、1点を失った。
その後は雄平を113キロのカーブで浅い中飛、畠山は125キロのスライダーで遊飛に打ち取り、マウンドを降りた。初のオープン戦登板は、1イニングを2安打1四球1失点だった。
静岡の日大三島高校から15年のドラフト2位で入団した右腕。同年のドラ1高橋純平投手が注目されてきたが、小澤も負けず劣らずの逸材として評価されていた。高校時代の最速は152キロ。甲子園出場経験はないが、潜在能力は高い。
昨季は3軍戦で18試合に登板して、3勝5敗2セーブ、防御率4.81。宮崎キャンプをA組で送ってきた一昨季のドラ1松本裕樹投手が腰の違和感を訴えたために、2日から主力組が集うA組へと合流した。昨季ウエスタンリーグでの登板はなし。2軍戦を飛び越えて、オープン戦とはいえ、いきなり1軍での登板。ほろ苦い結果になったとはいえ、堂々としたマウンドさばきだった。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani