MLBが2020年からマイナーで「ロボ審判」導入へ コミッショナー「一部の球場で使用」
見た目は審判が判定するのと変わらない? 「ファンにとっては変化がありません」
メジャーリーグ機構(MLB)が、ストライクとボールを電子的に判定する「ロボット審判システム」ABS(Automated Ball-Strike System)を、2020年から一部のマイナーリーグで導入することを決めた。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」が伝えている。
球場のピッチ・トラッキング・システムがボールを読み、ソフトウェアが各選手の身長に合わせたストライクゾーンに入っていたかを判定する。ボールかストライクかは音声で球審に伝達され、球審が判定を伝える。
「ジ・アスレチック」は「オートメイテッドストライクゾーンが2020年にマイナーリーグでデビューするとロブ・マンフレッドが語る」と来季、マイナーデビューすることを伝えている。“ロボット審判”はすでに有望株が集まる「アリゾナ・フォールリーグ」で導入されており、各選手たちからは高低の判断が曖昧など様々な意見が寄せられている。
記事ではこれまでの技術を改善し、より精度の高い“ロボ審判”がマイナーに導入されることを言及し、MLBネットワークに語ったロブ・マンフレッド・コミッショナーのコメントも紹介している。
マンフレッドコミッショナーは「来年マイナーリーグの少なくとも一部の球場で使用します。システムを上手く機能すると安心できるレベルにすることは我々の義務です」と語っている。
試験導入した際に良かった点について「球審がイヤフォンをつけ、ファンの視点からは試合の見た目に変化がなかったことです。球審はイヤフォンから判定を聞きますが、ファンにとっては変化がありません。それが重要だと考えています」と、“ロボット審判”ながら見た目は通常と変わらない審判であったことをアピールしていた。
(Full-Count編集部)