キューバの鍵握るデスパイネ、日本戦勝利に自信「勝てない相手ではない」
侍J先発濃厚の石川を「どの球種もいい」と警戒も「日本にも弱点ある」
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド初戦(7日)で日本と対戦するキューバは6日、東京ドームで前日練習を行った。
今季からソフトバンクでプレーするデスパイネ外野手は、フリー打撃で快音を響かせた。練習中は終始笑顔の和やかムード。同時に、キューバ、日本の両国メディアからインタビューを受けるなど、“日本を知る男”として引っ張りだこだった。
昨季までロッテ3年間プレーした。主軸として活躍し、通算打率.277、54本塁打、187打点の成績を残している。7日に先発濃厚と言われる石川歩投手(ロッテ)は、チームメイトとしてよく知る仲だ。石川の印象を聞かれると「カーブ、シンカー、どの球種もいい。素晴らしい投手」と称賛し、「今日明日は石川について100%分析をして、しっかり準備した状態で試合に臨みたい」と意気込んだ。
侍ジャパンの印象について「パワーもスピードもある。投手のレベルは高い」としながらも、「100%集中すれば勝てない相手ではない。日本にも弱点はある。それを見つけて対策を立てれば(勝てる)可能性はある」と言って自信を覗かせた。侍ジャパンの投手陣は13人中9人がパ・リーグ球団に所属しており、対戦経験は豊富。侍投手陣の生きたスカウティングリポートを、できる限りチームに還元するつもりだ。
常夏の島・キューバは、毎日30度に達しようという暑さ。さらに、日本とは14時間の時差があるが、台湾、韓国の遠征を経て、着実に調整を進めてきた。7日の日本戦では元巨人のセペダと並び、クリーンアップを任される予定。「はりきって明日の試合に臨める」と言い切ったデスパイネ。この男を封じられるかが、侍ジャパンにとって大きな課題となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count