現役続行への“狭き門” 戦力外からトライアウトで契約に至った選手たち
実績十分のベテラン選手たちもトライアウトを経て再契約を手にする
現役続行を目指す男たちの最後のアピールとなるプロ野球12球団合同トライアウトが12日に行われる。今オフは巨人・森福允彦投手、ヤクルト・大引啓次内野手ら実績十分の選手たちも戦力外に。他球団での現役続行を模索する選手の多くは、このトライアウトを受けスカウトにアピールすることで契約を目指すことになる。
ここでは過去3年でトライアウトを経て他球団との契約に至った主な選手を振り返ってみる。
○2016年(65人)
久保裕也投手
DeNA戦力外→楽天
榎本葵外野手
楽天戦力外→ヤクルト
柴田講平外野手
阪神戦力外→ロッテ
甲子園で開催された2016年トライアウトには計65人が受験。元巨人の久保は楽天と契約し育成契約も経験したが今季は通算500試合登板を達成した。ロッテと契約した柴田はこの年限りで現役を引退、ヤクルトと契約した榎本は17年に2度目の戦力外を受けた。
○2017年(51人)
大隣憲司投手
ソフトバンク戦力外→ロッテ
山崎憲晴内野手
DeNA戦力外→阪神
田代将太郎外野手
西武戦力外→ヤクルト
マツダスタジアム広島で開催された2017年トライアウトでは計51人が受験。ソフトバンクでは難病を克服し2度の2桁勝利をあげた大隣がロッテと契約。復活が期待された18年だったが2試合のみの登板に終わり現役を引退した。阪神と契約した山崎は新天地で2年プレーし今季限りで引退、ヤクルトと契約した田代は自己最多の73試合に出場するなど現在も現役としてプレーを続けている。