【トライアウト】元中日若松が打者3人に1四球無安打投球 「去年とは違う真っ直ぐをみせられた」
最速134キロをマーク、亀沢に四球も島井と杉山を打ち取る
2018年に中日を戦力外となり、今季ルートインBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスでプレーした若松駿太投手が12日、43選手が参加して行われた「プロ野球12球団合同トライアウト」に2年連続で出場。対戦した打者3人中2人が中日の元チームメートという状況で、1四球も無安打にまとめた。
1人目の亀沢恭平内野手(中日)に対し、フルカウントから高めに浮いて四球。続く島井寛仁外野手(楽天)の初球に亀沢に二盗を許したが、島井は落ち着いて一ゴロに仕留めた。最後の打者で迎えたのは、2013年の同期入団で、若松が10勝を挙げた15年に女房役として引っ張った杉山翔大捕手(中日)。元「名コンビ」の対戦に、若松は登板前「複雑な気持ちはありますが、悔いは残したくないのでバンバン攻めます」と宣言していた通り、1球で一邪飛に打ち取った。
中日時代から課題だった直球の最速は134キロ。まだ本来の姿に戻ったとは言えないが、「今回は悔いなくやれた。前回は真っ直ぐが走らなかったけど、去年とは違う真っ直ぐをみせられた」と振り返った。
今季栃木では先発として13勝を挙げ、チームの初優勝に大きく貢献した。「とことんNPBを目指す」という24歳は、独特な雰囲気のマウンドで投じた9球に望みを託す。
(小西亮 / Ryo Konishi)