ソフトB、ローテ6番目は誰に? 松坂、攝津、中田…ベテランで争奪戦へ
激しいローテ争い、攝津が日本ハム戦4回0封でアピール「全体的にまずまず」
ソフトバンクのベテラン右腕が、激しく開幕ローテを争っている。8日の日本ハムとのオープン戦(ヤフオクドーム)。先発した攝津正が4回を投げて、4安打無失点と好投。7日に先発した中田賢一に続き、同じ34歳がアピールに成功した。
初回。西川を遊ゴロ、石井一を左飛、近藤を遊ゴロと簡単に3者凡退に切ると、2回も全て内野ゴロで3者凡退。3回は1死から3連打で満塁のピンチを迎えたが、石井一を空振り三振、近藤を右飛に封じ、ピンチを脱した。4イニング66球を「全体的にまずまずの内容だったと思いますが、走者が出てから慎重になり過ぎたこと、球数が多かったことが反省点」と振り返った。
4イニングともに先頭打者を内野ゴロに打ち取る内容に、工藤公康監督は「先頭がみんな内野ゴロだったし、早く追い込んだのを、もっと上手く生かしてくれれば、今日のようなピッチングができる」と高評価を与えた。
7日は中田が3回2安打1失点。ソフトバンクの先発陣は和田毅、そしてWBCに参加している武田翔太、千賀滉大、バンデンハークの4人は当確。5番目の椅子は東浜巨が最有力候補となっている。残る6番目の座。アピールに成功した中田、攝津に加え、11日の中日戦(ヤフオクD)には松坂大輔が先発し、ファームでは大隣憲司も控える。
ドラフト1位の田中正義は開幕ローテ争いからは脱落。松本裕樹や高橋純平といった若い投手よりも、ベテラン勢の存在感が光る。ベテランが軸となりつつある、先発6番手の座。工藤監督はいかなる決断を下すのだろうか。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani