3戦全勝狙う侍J 中国戦先発は武田「油断は禁物。抜け目なくいきたい」
小久保監督は中国を分析「アジアというより欧米のスタイル」
7日から始まった第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2連勝し、1次ラウンド突破に王手を掛けた野球日本代表「侍ジャパン」は9日、東京ドームで練習を行った。練習には、武田、藤浪、岡田、小林、大野、青木、田中の7選手が参加。約1時間半にわたり、体を動かし、思い思いの練習に取り組んだ。
10日の第3戦中国戦で先発マウンドを任されるのは、23歳右腕・武田。3日阪神戦で先発した際は制球がばらつき、2回3失点だったが、課題だったバランスをきっちり修正。中国戦では「一番は制球」に気を配りながら、「球数少なく、長いイニングを投げられるようにしたい。4、5回、いけるところまでいきたいです」。第1戦の石川、第2戦の菅野と、球数制限がある中でも好投する先発陣に続く意気込みだ。
小久保監督は、先発を託す武田について「ストライクが入れば大丈夫。独特の雰囲気の中で(制球が)ばらつかなければ」と信頼を寄せる。2015年にプレミア12の舞台を経験している武田だが、WBCの大舞台はまたひと味雰囲気が違う。初戦は指揮官ですら「僕が一番地に足がつかなかった」と語ったほど。独特の緊張感の中でも、カーブを武器とする緩急を生かしたピッチングを披露したい。
キューバ、オーストラリアに比べると、中国は野球に関して発展途上にある。それでも、短期決戦では何があるか分からないだけに、武田は「油断は禁物。データなどに目を通して、抜け目なくいきたい」と気を引き締める。8日のキューバ戦の映像を見たという小久保監督は「アジアというより欧米のスタイル。三塁やショートの動きはアジア系じゃない感じがしました」と分析した。
9日の中国vsオーストラリア戦で中国が敗れれば、日本の2次ラウンド進出が決まる。だが、中国戦で狙うは勝利のみ。3戦全勝で1次ラウンド突破を決め、勢いを持って2次ラウンドに臨みたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count