【プレミア12】韓国、台湾に投打で完敗 4回途中KOのエース左腕「弁明の余地がない」
キム・ギョンムン監督「相手チームと比較して、すべてにおいて負けてしまった」
■チャイニーズ・タイペイ 7-0 韓国(プレミア12・12日・ZOZOマリン)
「第2回 WBSCプレミア12」のスーパーラウンド、韓国-チャイニーズ・タイペイ戦が12日、ZOZOマリンスタジアムで行われ、チャイニーズ・タイペイが7-0で完封勝ちした。ここまで全勝だった韓国は投打で圧倒されて完敗。指揮官は「毎回勝つことはできない。負けた試合はすぐに忘れて、中2日あるのでこの2日間を活用して、しっかり持ち直してメキシコ戦に臨みたい」と“切り替え”を強調した。
今大会では、日本を除くアジア/オセアニア大陸の上位国1チームが東京五輪の出場権を獲得する。チャイニーズ・タイペイとの重要な“直接対決”の先発マウンドをかつては“日本キラー”とも呼ばれたキム・グァンヒョンが中4日で任された。
その絶対的エースが初回からおかしかった。初回、先頭のフー・チンロンにいきなりのセンター返しを許すと、2死からリン・ホンユィにも左前に運ばれたが、続く打者を空振り三振でこの回は切り抜けた。しかし、2回には2死一塁からガォ・ユーチィエに先制の適時二塁打、フー・チンロンにも適時左前打を許して2点を失った。
さらに4回には先頭のリン・リーに中前打。犠打を挟んでワン・シェンウェイに適時中前打、続くガォ・ユーチィエにも中前に跳ね返されて、ここでKO。試合後には「今日の試合に関しては弁明の余地がない。これまでで最悪のピッチングだった」と振り返った。四死球は1つも出さなかったが4回途中で8安打3失点。「チャイニーズ・タイペイの打線は、直球に対してタイミングが良く、変化球への対応能力も素晴らしかった。ですので次の試合ではベストを尽くしたいと考えている」と完敗を認め、次戦でのリベンジを誓った。
キム・ギョンムン監督も「今日の試合は非常に重要な試合だったんですけど、相手チームと比較して、すべてにおいて負けてしまった」と完敗を認めた。初黒星には「しかしながら、毎回勝つことはできない」とし、「負けた試合はすぐに忘れて、中2日あるのでこの2日間を活用して、しっかり持ち直してメキシコ戦に臨みたい」と“切り替え”をを強調した。
2日連続で試合のない韓国。休養明けの15日にはここまで全勝のメキシコ、16日には侍ジャパンとの対戦を控えており、東京五輪の“チケット”獲得へ試練の2連戦となる。
(工藤慶大 / Keita Kudo)