侍J青木、フリー打撃で熱振150スイング超「クレイジーって言われますよ」
メジャー選手は“強制”参加の希望練習で好感触
7日から始まった第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2連勝を飾った野球日本代表「侍ジャパン」は9日、東京ドームで希望練習を行った。侍ジャパン唯一のメジャーリーガー、青木宣親外野手(アストロズ)も参加し、フリー打撃で150スイング以上を振り込んだ。
一心不乱にバットを振った。参加条件としてメジャーリーガーには希望練習の参加が義務づけられているが、青木は「強制でなくても練習するつもりだったから」と、黙々とフリー打撃に励んだ。途中、稲葉打撃コーチと身振り手振りを交えながら“打撃談義”。「自分のいいものを見つけた状態で終わりたかった」と1時間半の練習時間の大半をフリー打撃に費やし、気が付けばバットを振った回数は150スイングを超えていた。
これまでの2戦は「3番・左翼」で先発し、8打数1安打2四球。初戦キューバ戦の第1打席に打った左翼フェンス直撃二塁打から快音は響いていない。2四球や進塁打などで勝利には貢献しているが、納得の打席は送れていない。この日は「長さやバランスが違う」という2種類のバットを使って、打席での感覚をチェック。思う存分バットを振った青木は「メジャーでは(こんなに打ったら)『クレイジー』って言われますよ」と笑顔。「いろんなことを試したし、その辺でいい打球が最後は飛んでいた」と充実の練習となった。
2連勝したチームは、ポジティブな雰囲気を保てている。
「若いですけど、本当に自由にプレーできているような気がする。プレッシャーが掛かる中でもやれていると思うから、いいんじゃないですかね、自信を持ってやってくれれば」
10日の中国戦では、ロイヤルズ時代のチームメイト、左腕ブルース・チェンと対戦する可能性もある。「いい印象もあるし、ビデオを見ながら作戦を練りたいと思います」。練習でつかんだ打撃の感覚を中国戦で発揮する。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count