【プレミア12】米国戦の“疑惑判定”、韓国紙は「誤審」と断定 不満露わ「能力不足か意図的か…」
11日の米国戦の判定を韓国メディアが問題視、監督は「潔く認めるべき」も…
11月2日(日本時間3日)に開幕した「第2回 WBSC プレミア12」はスーパーラウンドの終盤に差しかかっている。14日は全チーム試合がなく、15日にはアメリカ-チャイニーズ・タイペイ、韓国-メキシコが行われる予定。野球日本代表「侍ジャパン」の次戦は16日の韓国戦。決勝進出がかかる大一番となるが、日本に舞台を移して行われているスーパーラウンドの試合で韓国国内で物議を醸したプレーがあった。
11日のスーパーラウンド初日、東京ドームで行われたアメリカ-韓国戦。3回1死一塁で元中日の李鍾範(イ・ジョンボム)を父に持つイ・ジョンフが右中間を破る二塁打を放つと、一走のキム・ハソンは三塁を蹴って一気に本塁を狙った。最後は滑り込んだが、中継プレーで戻ってきたボールを捕ったキャッチャーのクラッツが“タッチ”。キム・ハソンはセーフの仕草を見せ、本塁を踏み直したものの、審判はアウトと判定した。
すると、キム・ハソンは再びセーフのジェスチャーを見せて、キム・ギョンムン監督がチャレンジを要求。しかし、リプレー検証でもこの判定は覆ることなくアウトとなった。リプレー検証の末に出た最終判定が変わることはないが、ベンチではキム・ハソンが両手を挙げ不満を露わに。場内からはブーイングもあった。ただ、この試合に5-1で勝利したキム・ギョンムン監督は試合後、この場面について「本人がホームプレートを踏んだと言っていたので、監督としてチャレンジした。残念ではあったが、(判定)結果が出た以上は潔く認めるべきだと思います」と話した。
このプレーについて、13日付けの地元紙「スポーツ朝鮮」は「日本審判陣の判定論争、能力不足or意図的誤審?」と辛辣な見出しで伝えた。さらに「アメリカ戦に勝利したにもかかわらず、日本の審判の深刻な誤審がもやもやとした後味を残している。問題の場面は11日、プレミア12のスーパーラウンドでのアメリカ戦で起こった。この日6名の審判の中、日本国籍の審判が2名含まれていた」と言及。アウトという結果について「驚くことにチャレンジ後の最終判定も“アウト”だった。現場にいた韓国ファンたちからブーイングが起こり、韓国選手たちも判定を否定したが、判定は覆らなかった」とも伝えた。「誤審」と断定しており、球審が日本人だったということも不信感を増幅させているようだ。