【プレミア12】韓国戦先発候補の岸が“休日返上” 東京D独り占めで57球「贅沢な時間」

侍ジャパンの楽天・岸孝之【写真:Getty Images】
侍ジャパンの楽天・岸孝之【写真:Getty Images】

今大会前に発熱のため離脱→中継ぎ2試合から次戦16日の韓国戦に先発か

「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)スーパーラウンドを戦う野球日本代表「侍ジャパン」は14日、休養日となったが16日の韓国戦に先発が予想される岸孝之投手(楽天)のみ東京ドームで練習を行った。その様子を建山義紀投手コーチ、金子誠ヘッドコーチ兼打撃コーチが見守った。

 今大会に入る前の10月末には扁桃腺による発熱で一時チームを離脱する予想外の事態もあった岸。元々はオープニングラウンドの先発を任される予定だったが、ここまでは2試合で中継ぎとして登板、次回の登板では先発のマウンドに上がるとみられている。

 岸はこの日、東京ドームのマウンドを使って投球練習。捕手を立たせて10球、座らせて47球を投げ、「徐々に良くなっているとは思うので、試合の中でしっかりできるか、投げられるか。(変化球も)狙ったところにいく確率は高くなってきた」と手応えを掴んでいた。

 この日は公式練習日のため、岸の前にはチャイニーズ・タイペイ、韓国らが練習を行った。日本は岸だけが“独り占め”の練習となったこともあり、「東京ドームを1人で使う、すごい贅沢な時間を過ごさせてもらった。マウンドで投げられてよかった。コーチも3人いたし……」と笑顔。後ろからは建山コーチが、打席には金子コーチが立って見守る豪華な投球練習となった。打席に立った金子コーチは「ボールは元気ですよ。あとは自分自身の動体視力が落ちてきたな、と」と冗談交じりに投球を振り返った。

 岸は前回登板の11日オーストラリア戦(ZOZOマリン)では6回から2イニングを投げ、1安打1奪三振。28球を投げており、韓国戦では中4日での登板となるが「中継ぎは難しさがあり、疲れも若干感じましたけれどそんなこと言っている場合ではない。言われたところでやるだけです」と意欲を燃やす。

「ここまで来ましたから、勝ちたい、チームに貢献したいという思いはすごくある」。韓国はここまで2勝1敗としており、15日のメキシコ戦次第では日本戦が負けられない戦いとなる。日本はスーパーラウンドを3勝1敗として、決勝進出に王手をかけている。

○『世界野球プレミア12』の主な予定(テレビ朝日系列で放送)
11月17日(日)「決勝」

(臼井杏奈 / Anna Usui)

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