広島ケムナが紅白戦でアピール 打者6人に完璧投球「真っ直ぐで勝負できた」
アドゥワとともに好投光る、1軍登板へ「もう一度あの舞台に立ちたい」
広島の日南秋季キャンプは、第3クール最終日の15日に紅白戦が行われた。試合は6イニングで1-0と投手陣がアピールした。
白組先発の薮田は2回無失点だったが、2回に先頭打者に四球を与えるなど、制球力に課題を残した。一方の紅組先発・モンティージャはテンポのいい投球で2回まで与えた走者は堂林の二塁打のみと安定した投球だった。
2番手以降では、紅組のアドゥワ、ケムナの長身コンビの好投が光った。アドゥワは緩急をつけた投球で6つのアウトのうち4人が内野ゴロと本領発揮。ケムナは打者6人をパーフェクトに抑えた。
力のある速球で野間、三好ら1軍クラスの打者を封じたケムナは「前回の紅白戦の反省から真っ直ぐの向上に取り組んだ。今日は高めで空振りも取れたし、真っ直ぐで勝負できた。持ち球全てを投げた変化球でもストライクが取れた」と手応えを感じた様子だった。
プロ2年目の今季、1軍初登板を果たした24歳。「3万人の観衆の中で投げられたことは大きな経験になった。もう一度、あの舞台に立ちたいと思って頑張っている」と来季の開幕一軍を誓った。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)