松坂大輔、2度目のOP戦登板は5回途中2失点 7四死球と制球面で課題残す
今季2度目のオープン戦登板、2年ぶり本拠地マウンド
ソフトバンクの松坂大輔投手が11日、中日戦(ヤフオクD)でオープン戦2度目の先発マウンドに上がった。15年3月17日のロッテ戦以来、725日ぶりに上がった本拠地のマウンド。この日は4回2/3を投げて5三振、被安打1、2失点。7つ四死球を与え、制球面に課題が残った。
不安定な立ち上がりだった。初回。大島への初球は141キロの真っすぐでストライクを取ったが、1ボール1ストライクから中前安打。一塁への牽制悪送球でいきなり無死二塁とされる。荒木は二ゴロに取ったが、ゲレーロにはストレートの四球。1死一、三塁となると、ビシエドへの初球、141キロの真っすぐを引っ掛けて暴投となり、いきなり1点を失った。ビシエドは右飛に取ったが、森野にはこの回2つ目の四球。石岡を中飛に取り、なんとか1失点で踏みとどまった。
2回になると、落ち着きを取り戻す。先頭の遠藤を1ボールから捕邪飛に打ち取ると、杉山を142キロ、インコースへの真っすぐ、京田を124キロのスライダーで2者連続の空振り三振に切って取り、3者凡退。さらに3回。大島を140キロのシュートで左飛、荒木を140キロの真っすぐで右飛に取る。ゲレーロは1ボール2ストライクと追い込むと、この日最速タイとなる142キロの真っすぐを外角いっぱいに決め、見逃し三振。2イニング連続で三者凡退とした。
4回はビシエド、森野にともにフルカウントから連続四球を与えたが、石岡を左飛、遠藤を126キロのスライダーで空振り三振、最後は杉山を左飛に切って、自ら招いたピンチを脱した。
最後のイニングとなった5回。先頭の京田は3球で追い込みながらも、3球連続ボールとなり、この日5個目の四球。続く大島には死球を与え、無死一、二塁とされたが、荒木のバントを自らの好フィールディングで三塁封殺。だが、ゲレーロには再び抜けたシュートで死球。続くビシエドを空振り三振に切ったところで、球数が95球となり、ここでマウンドを降りた。2番手の笠原が続く森野に押し出し四球を与えたため、松坂に2失点目がついた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani