【プレミア12】東京五輪決定のメキシコ監督「誇り」 阪神ナバーロの劇打に「打つと思ってた」

東京五輪出場権獲得に笑顔のメキシコ代表のフアン・カストロ監督【写真:荒川祐史】
東京五輪出場権獲得に笑顔のメキシコ代表のフアン・カストロ監督【写真:荒川祐史】

延長10回に阪神ナバーロがサヨナラ打、初の五輪出場にカストロ監督「とても満足」

■メキシコ 3-2 アメリカ(プレミア12・17日・東京ドーム)

「第2回 WBSC プレミア12」は17日、3位決定戦が東京ドームで行われ、メキシコが3-2でアメリカに延長10回サヨナラ勝ち。“直接対決”で劇的勝利を収め、今大会のアメリカ大陸最上位国に与えられる来年の東京五輪出場権を獲得した。メキシコが五輪出場は初。フアン・カストロ監督は「非常に誇りに思う」と歓喜に浸った。

 メキシコの先発レイエスは初回、アデルにソロ本塁打を打たれて先制を許す。しかし、その後は6回途中まで無失点。すると、打線は6回に2死満塁の好機を作り、中日、オリックスでプレーした経験を持つクラークが同点の適時内野安打を放った。

 直後の7回には勝ち越し許したメキシコだが、1点ビハインドの9回、先頭で打席に入ったクラークが、米国守護神のオリックス右腕ディクソンからバックスクリーンに飛び込む同点ソロ。さらに、タイブレークに突入した延長10回に1死満塁から阪神ナバーロが中前にサヨナラ適時打を放って東京五輪出場を決めた。

 カストロ監督は試合後の記者会見で「今日の試合に非常に満足している、勝てて嬉しい。メダルも獲れましたし、初めてメキシコが五輪に出場できる。メキシコの代表として出場できることを非常に誇りに思います」と歓喜。さらに、殊勲の阪神ナバーロについて「延長になったときからの打順から考えても、彼が打つものだと分かっていた。うちのチームのバッター全員を高く信頼している。非常に私たちのチームの質は高く、もちろんナバーロもそうなので、信頼していました。結果として勝てましたし、オリンピックにもいけるので、とても満足しています」と絶賛した。

 さらに、初の五輪に向けて「これからもできるだけより良い準備をしたい。数日前にここの会見で『もっと進歩していくチーム』と話したと思いますが、もっと色んな試合でメキシコの名前を聞くことになるでしょう。この(今大会の)銅メダル、大好きです。しかし、これ以上のメダルを目指してやっていきたいと思います」とさらなる躍進を誓っていた。

(Full-Count編集部)

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