侍J小久保監督、4時間46分の死闘に疲労の色「勝ちたいという執念だけだった」
「勝因? このインタビューで語りきれません。死闘です」
野球日本代表「侍ジャパン」は12日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド初戦でオランダ(東京ドーム)と対戦。1点リードの9回に同点に追いつかれながらも、今大会初のタイブレークとなった延長11回に中田翔内野手(日本ハム)が決勝の2点タイムリーを放ち、8-6で競り勝った。苦しみながら2次ラウンド白星発進をつかんだ小久保監督は「勝ちたいという執念だけだった」と振り返った。
試合後のインタビュー。疲労しきった表情を浮かべた指揮官は「もう日付変わりそうなんですけど、こんなにおそくまでご声援いただいてありがとうございました」と真っ先に感謝の言葉を口にした。4時間46分に及んだ激闘。試合後には終電が迫る観客が走って東京ドームを後にする姿があった。
常に先行しながら追いつかれる展開。侍ジャパンは小刻みな継投で逃げ切りを図ったが、1点リードの9回に則本が失点し、延長戦に突入した。迎えた11回。今大会初のタイブレーク(無死一、二塁から攻撃がスタート)で鈴木が犠打を決めると、中田が決勝の2点タイムリーを放った。
試合後、小久保監督の目はうっすらと潤み、表情には疲労の色が浮かんだ。勝因を問われると、「このインタビューで語りきれません。死闘です」と語り、「勝ちたいという執念だけだった」と言葉を絞り出した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count