ヤンキースは黒田博樹へQOを出さない!? 黒田の残留にはヤンキースの誠意が必要との見方も
残留か移籍か引退か、去就が注目される黒田
今季限りでヤンキースとの1年契約が満了した黒田博樹投手に対して、1530万ドル(約17億2000万円)に設定されたクオリファイング・オファー(QO)が提示されない可能性が浮上している。
今季は年俸1600万ドル(約18億円)で契約していたベテラン右腕だが、米テレビ局CBSスポーツの名物記者ジョン・ヘイマン氏が「ヤンキースのロバートソンがクオリファイング・オファーを手にできる見込みだが、黒田はゲットできそうにない」との見出しで伝えている。
特集では契約満了となったピンストライプの2人のピッチャーに注目。昨季限りで現役引退した伝説のクローザー、マリアノ・リベラ氏の後継者となったデビッド・ロバートソンは今季4勝5敗39セーブ、防御率3・08という働きを見せた。
ヤンキースは29歳の新守護神にリベラ氏が全盛期に手にしていた年俸1500万ドル(約17億円)を上回る1530万ドルのクオリファイング・オファーを提示する見通しだという。ロバートソンがこれを固辞し、他球団と契約を結んだ場合も、ヤンキースはそれと引き換えに移籍先からドラフト指名権を獲得することができる。
一方、ヤンキースで今季、唯一先発ローテーションを守り抜いた黒田に関しては、「黒田が引退するかもしれないという意見も存在するが、彼と1530万ドル以上の1年契約でサインし、なおかつドラフト指名権を明け渡す球団を見つけることは難しいだろう。1530万ドルという年俸は黒田の価値よりも遥かに上ではないかもしれないが、とはいえ難しい選択だ。彼は昨年11勝9敗で防御率3・71という成績を残している」と分析している。