西武、育成1位・出井と入団合意 先輩DeNA浜口と対戦希望「いつか投げ合いたい」
支度金350万、年俸は400万(金額は推定)
西武が育成ドラフト1位で指名した出井敏博投手(神奈川大学)と都内のホテルで入団交渉を行い、入団内諾に合意した。支度金350万、年俸は400万(金額は推定)。出井は「いよいよプロへの一歩が始まるという実感が沸いてきました。身が引き締まる思いです」と緊張の面持ちで語った。これで西武はドラフト会議で交渉権を獲得した全ての選手との入団交渉を終え全員と入団合意。12月の中旬に新入団選手のお披露目イベントが予定されている。
出井は186センチの長身から投げ下ろす角度のある直球と制球力が武器の右腕。チームでは後輩からもいじられる“愛されキャラ”だが、マウンド上では強気に力強く投げ込む。体重は73キロと細身で「体重が増えない」ことが悩みだという出井に竹下担当スカウトは「そんなに投げていないし、線もまだ細いが感覚的なものを持っている。3軍もできたので、じっくり身体を作ってもらいたい」と、まずは来季から新設される3軍での肉体強化を命じた。
目標の投手には「ソフトバンクの千賀さんのように球界を代表する投手になりたい」と育成から日本球界のエースに上り詰めた右腕の名前を挙げていた。大学時代は大先輩であるDeNA・浜口の背中を追ってきたという出井。「こういう人がプロにいくと体感した」と憧れを抱いてきた。「いつか投げ合いたい」と大きな抱負を口にしていた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)