パドレスが金子千尋の獲得に興味と米メディア NPB最高右腕への注目度は急上昇中!?
パドレスは家族思いの金子に最適?
ナ・リーグ西地区3位に終わったパドレスが、オリックスの金子千尋投手の獲得に乗り出す可能性が浮上した。ESPNが「ナ・リーグ西地区、白熱のストーブリーグプレビュー」という特集で報じている。
記事では「パドレスは日本人のピッチャー、チヒロ・カネコに興味を抱いているようだ」と言及。金子はメジャー挑戦へ意欲を見せており、オリックスがポスティングシステム(入札制度)の利用を認めれば、今オフにも海を渡る可能性が高い。
金子は今季、26試合に登板して16勝5敗、防御率1・98の成績で沢村賞を初受賞。オリックスのクライマックスシリーズ進出に大きく貢献した。チームがファーストステージで日本ハムに敗れた後には渡米し、現地時間24日にサンフランシスコのAT&Tパークを訪問。ジャイアンツとロイヤルズのワールドシリーズ第3戦を観戦した。
スタジアムの熱狂的な雰囲気を生で感じた金子は、米国のマウンドへの思いを強くした様子。帰国後にはメジャー挑戦の意志があることを表明した。
獲得を目指しているとされるパドレスは、2006年を最後に地区優勝から遠ざかっており、巻き返しを狙っている。投手層は薄く、先発ローテーションの補強は急務だ。
パドレスのホームタウンであるサンディエゴは1年を通して温暖な気候で、過ごしやすい。日本人が多く、日系のスーパーなどもあり、家族思いの金子には最適な環境とも言える。現在のチーム力は決して高くないが、本拠地のペトコ・パークはピッチャーに有利なスタジアムで、日本人投手には成績を残しやすい球団とされている。
ナ・リーグ西地区は近年、今季のワールドシリーズを制覇したジャイアンツとドジャースが強さを見せているが、パドレスが金子を獲得できれば、プレーオフ進出への切り札となる可能性は十分にある。
米国では、パドレス以外にもレッドソックスなど複数球団が興味を示していると報じられている。沢村賞右腕の今オフの渡米は本当に実現するのか。メジャーでも急激に注目度が高まっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count