イスラエル、日本戦はクローザーが先発!? “奇策”で必勝態勢、侍先発は千賀
1勝2セーブのザイドが先発、決勝ラウンド進出へ必勝態勢
野球日本代表「侍ジャパン」は15日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド第3戦でイスラエル(19時開始、東京ドーム)と対戦する。予告先発は、日本が千賀滉大投手(ソフトバンク)、イスラエルは今大会でクローザーを務めるジョシュ・ザイドと発表された。ザイドは今大会、2セーブを挙げているクローザー。決勝ラウンド進出へ、1勝1敗のイスラエルは“奇策”を講じてきた。
ザイドは今大会、1次ラウンド初戦の韓国戦で同点の8回に初登板。3回無失点の好投で延長10回での勝利をもたらし、勝利投手となった。1次ラウンド3戦目のオランダ戦では3点リードの8回1死一、二塁で登板し、先頭打者に四球、次の打者は味方の失策で1点を献上したものの、続く打者を併殺に仕留めてリードを死守。9回を無失点に抑えて2セーブ目を挙げた。
さらに、2次ラウンド初戦のキューバ戦は2点リードの8回2死一、二塁のピンチで登板して無失点。9回も抑えて2セーブ目をマークした。今大会はクローザーとして登板を続け、3試合で1勝2セーブ、防御率0.00。しかし、日本戦では先発としてマウンドに上がる。
この日、日本-キューバ戦の前に東京ドームで前日練習を行ったイスラエル。ウェインスタイン監督は、終了後に日本戦の先発投手について聞かれると、「1人いますよ」と不敵な笑みを浮かべ、名前を明かすことはなかった。
ここまで1勝1敗で、決勝ラウンド進出へ向けて何が何でも勝利が欲しいイスラエル。予告先発制度とはいえ、“奇策”で開幕から5連勝中の日本に立ち向かうことになった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count