プエルトリコ、王者撃破で4連勝! ドミニカ2大会ぶり黒星でWBC連勝11で止まる
モリーナがダメ押し弾含む2打点&敵将の激怒誘う好リード、全勝対決制し2次R白星発進
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド・プールFが14日(日本時間15日)、米国ペトコ・パークで初戦を迎え、優勝候補同士の一戦となったプエルトリコ-ドミニカ共和国の一戦は前回大会準優勝のプエルトリコが3-1で勝利し、白星発進した。1次ラウンドを全勝で突破してきたプエルトリコはこれで怒涛の4連勝。一方、前回大会を8戦全勝で制していた王者・ドミニカ共和国も今大会3連勝中だったが、2大会ぶりの敗戦でWBCでの連勝が「11」で止まった。
プエルトリコが攻守で勝負強さを見せ、王者を下した。1回表、先発の元ヤクルト右腕ロマンがいきなりピンチを迎える。1番セグラに初球をセンター前に弾き返されると、2番マチャドに左翼線二塁打、3番カノに四球で無死満塁に。しかしここで4番バティスタから空振り三振を奪うと、5番C・サンタナは右フライ。これは犠飛になるかと思われたが、プエルトリコの右翼ロサリオが本塁へストライク返球を見せ、生還を許さなかった。
その裏、逆に相手先発マルティネスを攻め、1死からリンドア、コレアが連続四球で一、二塁のチャンスを作ると、2死後に5番モリーナが詰まりながらもショート後方に落ちるタイムリーを放ち、1点を先制。直後の2回、ドミニカ共和国は先頭の6番クルーズが右中間へ同点ソロ。この場面では観客がフェンス際で直接打球をつかみ、検証されたが、本塁打が認められる形となった。
それでもプエルトリコは4回、1死二塁から7番ロサリオの右中間へのタイムリー二塁打で勝ち越しに成功すると、6回には先頭のモリーナがレフトへ貴重なソロ弾を放ち、リードを2点に広げた。
モリーナは好リードで投手陣も牽引。8回には低めのボールをストライクと判定された直後、これに激怒したドミニカのトニー・ペーニャ監督がベンチを飛び出して猛抗議。これで退場となった。さらにドミニカは8回2死一塁から一塁走者のクルーズがまさかの二盗を狙ったが、モリーナは鋭い送球で刺すなど隙を与えなかった。
プエルトリコはそのままリードを死守して前回大会王者を撃破。悲願の初Vに向けて勢いにつける、大きな1勝となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count