横浜スタジアム、85億円で大改修へ 6000席増席の計画案を横浜市に提出
20年東京五輪の野球・ソフトの主会場…2017年11月頃から着工、収容3万5000人へ
横浜スタジアムとDeNAは15日、横浜スタジアムの観客席の増設を主な内容とする増築・改修計画をまとめ、同日に横浜市に提出したと発表した。
計画案によると、工事期間は2017年11月頃から20年2月頃までを予定。プロ野球の開催、市民、関係者への配慮からシーズンオフに実施する。スタンド増築と既存施設の改修も含めた現時点での概算金額として、費用は約85億円。収容人数を従来の2万9000人から増席し、約3万5000人となる。
市街地を一望できるデッキ席、個室観覧席、回遊デッキなどを新設し、公園との一体化、内外野間の回遊性を実現する。また、バリアフリー化の推進、スロープ、エレベータなどの新設も進める。
横浜スタジアムは昨年、DeNAが株式公開買い付け(TOB)により運営権を取得した。球場は横浜公園内にあり、野球をきっかけに様々な人が集まることを理念とした「コミュニティーボールパーク化構想」を掲げ、同11月から同球場と球団は岡村信悟社長が兼務して改革を推進してきた。
発表によると、1978年に開業した同球場は2018年に40年を迎え、施設の老朽化と収容人数不足が大きな課題となり、観客スタンドの増築と施設改修の検討を進めてきた。また、昨年、2020年の東京五輪の野球・ソフトボールのメイン会場になることが決定しており、こうした状況を踏まえ、2020年春に完成を迎えられるよう、増築・改修計画をとりまとめ、横浜市に計画案を提出したという。
DeNAは球団創設5年目の昨年、主催72試合で193万9146人を動員。日本一となった98年を上回る動員数でハマスタの座席稼働率は93.3%を記録し、チケットはプラチナ化していた。3年後に迫った国民的行事を機に、ハマスタが大改革に乗り出す。