メジャー挑戦が注目される鳥谷敬 米紙が守備力を高く評価

「巧みな守備に定評」、鳥谷は日本人内野手のイメージを覆せるか

 海外FA権を行使してのメジャー挑戦の可能性が高まっている阪神の鳥谷敬内野手が、米メディアに守備面を高く評価されている。地元紙ニューヨーク・ポストが「最高の契約を手にする10人のMLBのフリーエージェント」というストーブリーグ特集を掲載し、その中で鳥谷の名前に触れている。

 鳥谷はこの10人に選ばれているわけはなく、キューバ出身のヤスマニー・トーマス外野手の項目で、広島の前田健太投手の名前とともに米国外の新戦力候補として登場する。

「日本のベテランの遊撃手、タカシ・トリタニは巧みな守備に定評がある。しかし、打者としては制限が存在する(今年は3割1分4厘打ったが)。彼はMLBに今年のオフに挑戦することが予想されている」

 名物コラムニストのジョエル・シャーマン氏がこう評価している。

 選手の身体能力が高く、俊足も多いメジャーでは、ショートは圧倒的な守備力が要求される。ただ、鳥谷は2度のゴールデングラブ賞に輝いたディフェンス面を米国でも評価されているようだ。

 一方、前田については「田中が去った後、おそらく日本最高のピッチャーと言えるだろう。だが、彼には田中と同じ決め球(スプリット)に欠けている。そして、26歳の右腕を広島がポスティングにかけるかどうかは疑問が残る」と評されている。

 過去、メジャーに挑戦した日本人の遊撃手は特に守備面で苦しむことが多かっただけに、鳥谷の渡米が実現すれば、大きな期待がかかる。この記事の評価にあるような実力を証明し、メジャーでの日本人内野手のイメージを覆すことができるだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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