4年前を知る侍・中田、2次最終戦は欠場 決勝Rへ「今回はやり返したい」
疲労の影響で2次R最終戦は出場せず「ゆっくり休めた」、準決勝へ「自信を持って」
野球日本代表「侍ジャパン」は15日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の2次ラウンド第3戦でイスラエルと対戦(東京ドーム)し、8-3で快勝した。開幕から無傷の6連勝で決勝ラウンド進出を決めたが、勝負強い打撃で打線を牽引してきた中田翔内野手(日本ハム)は出場しなかった。
この試合は内川が「5番・一塁」で今大会初先発。5試合連続で5番に入っていた中田はベンチスタートとなり、最後まで出番はなかった。中田は腰に問題があった様子で、試合後には「ゆっくり休めたので、大分状態も良いと思いますし、また明日(16日)も一日ゆっくり休んで次の試合にはしっかり出られるように準備したいなと思います。(疲労が?)そうだね。明日、明後日、様子をみて、まだどうなるかわからないですけど」と話した。
小久保監督も100%で動けないことから先発を外したと説明し、「昨日から良くなかったですからね」と言及。ただ、大事には至っていない模様で、決勝ラウンドへ向けてのいい「休養」としたいところだ。
日本人選手初の3試合連続本塁打を放つなど、東京ラウンドは打率.294、3本塁打、8打点と活躍。4番・筒香とともに存在感を見せた。「プレッシャーもすごかったですけど、こうやって360度ファンの皆さんがすごく大きな声援を送ってくれていたので、本当に心強かったです。感謝したいなと思います」。豪快な打撃で東京ドームを何度も沸かせた。
ベスト4に終わった4年前の悔しさを知る数少ないメンバー。「前回は最年少ながらすごく色々な経験をさせてもらいましたし、その中で悔しさっていうのも味わったので、なんとか今回はやり返したいなという気持ちはやっぱり僕自身もありますし、みんなそういう気持ちは持っていると思うので、またジャパン一つになって頑張っていきたいなと思います」。世界一への思いを誰よりも強い。「本当に一つになったような試合ができれば絶対大丈夫だと自信を持っている」。小久保ジャパンの最大の強みである一体感で、メジャー軍団に立ち向かう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count