コツコツ1点1点― 伊東ロッテ、新外国人にも重盗サイン OP戦勝率.900
ぶれない方針、新外国人ダフィーに重盗指示「ああいうケースでも、サイン出る」
ロッテは18日、オープン戦(ZOZOマリン)で9-1と快勝。オープン戦勝率9割でチーム防御率も1.43と12球団で唯一、1点台のロッテ伊東監督だが、足を絡め、1点1点、機動力でコツコツ得点力アップの方針はぶれていない。
0-1の3回に3点を奪い、逆転した場面。2死二塁で、パラデスが足で遊撃へのタイムリー内野安打で同点とすると、鈴木の死球で一、二塁とし、ダフィーが勝ち越しの中前適時打。大嶺翔が再び遊撃へタイムリー内野安打で3点目が入り、なお一、三塁。カウント1-2から田村の4球目にサインプレーで重盗をしかけている。
一塁走者の大嶺翔がスタートしたが、サインが伝わらなかったのか、三走のダフィーは本塁突入を試みたものの、三本間に挟まれて刺された。
「ダブルスチールのサインで、(新外国人にも)ああいうケースでも、サインが出るのを確認した」と伊東監督は、作戦上のことだけに言葉少なだったが、少ないチャンスで貪欲に点を取る方針をチーム内に徹底していた。
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細野能功●文 text by Yoshinori Hosono