筒香の平均打球速度はMLBトップ30に入る数値 米メディア「並外れたパワー」
米メディアが特集でパワーを絶賛「フライボールを打つ才能を持った選手」
ポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー挑戦を目指すDeNAの筒香嘉智外野手とMLB30球団の交渉期限は、米国東部時間12月19日午後5時(日本時間20日午前7時)となっている。日本屈指のスラッガーは果たしてどの球団と契約するのか、大きな注目が集まっているが、米メディアは短所と長所を特集する記事を掲載。筒香は「並外れたパワー」を持っていると評価した上で、今季の打球速度がMLBでもトップ30に入ると伝えている。
米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が特集した記事では、当初から獲得に興味を示していると伝えられてきたブルージェイズに筒香がマッチするかを検証。「当然ながら、筒香がメジャーリーグへ渡ってくることに関して、疑問もある。彼のパワーは通用するのであろうか? 更にレベルの高い投手を相手に、彼はどのような活躍をしていくだろうか? 彼はどのポジションを守るだろうか?」と多くの疑問を投げかけている。
日本では強打者として活躍した筒香について「彼のパワーは魅力的だ。なので、彼はワイルドカード的な存在である一方で、このオフシーズンに彼を欲しがる球団が不足することにはならないだろう。その中にはトロントもおそらく含まれている」と指摘。メジャー球団にとってもそのパワーは価値があり、行き先は確実に見つかるとの見方だ。
さらに「ツツゴウは並外れたパワーを備えた、フライボールを打つ才能を持った選手だ」と強調。メジャーで近年、強打者の能力を測る指標として重視されている打球速度にも注目し、今季の平均92マイル(約148キロ)は、MLBでもトップ30に入る数値だと伝えている。
他の米メディアからも“疑問視”されている守備力については「守備の面で、彼には欠点がいくつかある。外野を守るには肩が弱く、彼は素早い選手ではない。彼は外野の両コーナーどちらか、または一塁か指名打者に限られる可能性が高い。彼は三塁も守れるが、レギュラーとしては理想的ではない」と厳しい見方も。ただ、通算長打率.528、これに出塁率を足した指標OPSは通算.910を誇る筒香が、NPBでのデータで見て打者として魅力的な存在であることは確か。争奪戦の行方に大きな注目が集まる。
(Full-Count編集部)