広島&巨人で活躍の元左腕が優勝予想、セ激戦、パ本命は…今季は画期的視聴法も
今年も見所満載のプロ野球、広島&巨人で活躍の川口氏が占う優勝&注目選手
いよいよ今月31日にプロ野球がセ・パ同時開幕する。昨シーズン、セ・リーグでは広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝を果たし、パ・リーグでは北海道日本ハムファイターズが福岡ソフトバンクホークスに最大11.5ゲーム差をつけられながらも大逆転で4年ぶりVを飾った。クライマックス・シリーズでは両チームともに日本シリーズへと勝ち上がり、最後は北海道日本ハムファイターズが10年ぶり3度目の日本一を達成。その過程では二刀流右腕・大谷翔平が投打で際立った成績を収めるなど、見所満載のシーズンとなった。
迎えた2017年の新シーズンはどのような戦いが繰り広げられるのか――。広島東洋カープで3度の優勝を経験し、読売ジャイアンツでは1996年に胴上げ投手にもなった元左腕・川口和久氏に今シーズンの優勝予想と注目選手について語ってもらった。
まず川口氏は、昨季限りで黒田博樹投手が引退した広島東洋カープについて、投手陣が連覇の鍵を握ると語る。優勝したメンバーで連覇することは難しく、配置転換が必要だと見ているようだ。
「黒田は昨シーズン151イニング投げています。この穴埋めができるかどうかですね。ポイントは福井優也投手、大瀬良大地投手。大瀬良は脇腹を痛めて出遅れましたが、オープン戦での投球を見ると『大丈夫かな』という感じがします。あとはスタミナの問題ですね。
今、昨シーズン抑えを任されていた中崎翔太投手の調子が良くありません。球威がなく、球にキレがない。中崎は昨シーズン34セーブを挙げていますが、ここを違うピッチャーで補っていけるか。ジャクソン投手や今村猛投手がその役割を果たせれば、連覇もあると思います」
また、FAで山口俊投手、森福允彦投手、陽岱鋼外野手を補強した読売ジャイアンツも優勝争いに加わってくるだろうと予想する。
「菅野智之投手、マイコラス投手、田口麗斗投手、さらにトレードで加入した吉川光夫投手ら4人か5人で回しながら、そこに山口俊投手、股関節の手術から復活を目指す杉内俊哉投手が合流すれば、先発陣は十分ですね。中継ぎに森福允彦投手、抑えに澤村拓一投手と、それぞれが機能すれば、巨人は脅威になると思います」
澤村はオープン戦で危険球退場となり、ここまでは不安が残る内容となっているが、新戦力のカミネロに抑えとしての役割も期待できる。また、陽岱鋼が加わったことで、センターラインも強化された。川口氏は「陽岱鋼が機能すれば、さらに強くなりますね。ショートの坂本勇人、セカンドは外国人になるのかまだわかりませんが、このラインは強力だと思います」と分析する。
パの優勝候補筆頭はソフトバンク、対抗馬はロッテ
一方で、同氏は今年のセ・リーグに突出した存在はなく、どのチームにもチャンスがあると予想しており、特に外国人の使い方をポイントに挙げる。
「阪神も先発ピッチャーが揃っています。ヤクルトも投手陣がしっかりしていますから、畠山和洋内野手が故障さえしなければ強いですね。中日も外国人を補強しました。これは全チームに言えることですが、外国人の4選手をどうやって上手く回せるかがポイントになってきます。
昨シーズンの広島は、ジャクソン、へーゲンス、ジョンソンの3投手がいましたから、野手のエルドレッド、ルナを1軍、2軍で入れ替え、上手く使っていました。巨人も外国人選手が多いですから、外国人選手の見極めと起用法は、今シーズンのキーワードになると思います」
一方、パ・リーグについては選手層の厚さを誇る福岡ソフトバンクホークスをV候補の筆頭に挙げる。「レベルの高い選手が多いですね。投手陣も揃っている。昨シーズンは日本ハムが優勝しましたが、大谷の二刀流の活躍が大きかった。日本ハムは大谷が投げられない時に、誰がピッチャーをやるかがポイントになってくると思います」と川口氏。また、その対抗馬に挙げるのは千葉ロッテマリーンズだ。
「ドラフト1位でロッテに入団した佐々木千隼投手は、実践的なピッチングができています。ルーキーですが、何年もやっているようなマウンドさばきですね。同じくソフトバンクのドラフト1位、田中正義投手は、ストレートはいいのですが、他の球種は精度が落ちます。
注目はソフトバンクの高橋純平投手。昨年のフレッシュオールスターを見に行きましたが、水上善雄ソフトバンク2軍監督は『来年はローテーションピッチャーですよ』と話していました。先発で投げた時は力んでしまっていましたが、球は一級品ですね。今シーズンは先発ローテーションに食い込んでくるのではないでしょうか」
川口氏はこう話し、新シーズンでの各球団、各選手の躍動に大きな期待を寄せる。
増える視聴方法、注目されているコンテンツとは…
新たなスター候補が誕生し、これまで以上の熱戦が予想されるプロ野球。近年ではその盛り上がりと呼応するように、観戦方法も選択肢が増えてきている。直にスタジアムに足を運ぶことはもちろん、スマートフォンやタブレットなど、従来のテレビ放送以外の視聴も可能で、外出時に試合をチェックできるツールも誕生。そんな中、注目を浴びるコンテンツの一つが「スポナビライブ」だ。
Yahoo!プレミアム会員およびワイモバイル契約者、ソフトバンク契約者は月額980円、以外のキャリアは月額1480円で登録可能な「スポナビライブ」(4月までの申込みで5月利用分まで無料)では福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ、千葉ロッテマリーンズ、埼玉西武ライオンズ、オリックス・バファローズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、阪神タイガース、中日ドラゴンズ、横浜DeNAベイスターズが主催する公式戦、クライマックスシリーズをライブ配信(※一部球団のファーム公式戦含む。地方球場開催のオープン戦、および中日の一部公式戦は対象外)するほか、開幕前の春季キャンプのトレーニング風景や紅白戦、練習試合、各球団主催のオープン戦も中継してきた。選手インタビューなども随時配信し、魅力的なコンテンツを備えている。
さらに、たとえ見逃しても1度配信されたライブ映像は1週間、再視聴でき、ライブを見ながら直前のシーンをすぐにプレイバックすることや、気になる選手の打席だけをチェックすることも可能だ。スマートフォンやPC、TVなど様々な端末で視聴することができるなど利便性に優れている。
今年も見所満載のプロ野球。どの選手が躍動し、どのチームが頂点に立つのか――。注目の新シーズンを、これまでにない利便性を備えた画期的なコンテンツ「スポナビライブ」で楽しんでみてはいかがだろうか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count
スポナビライブ●写真 photo by Sportsnavi LIVE