侍・中田、米国との大一番で4タコに「情けない」 2020年東京五輪見据える
相手投手に脱帽「あそこまで動く球を日本で投げる投手はいない」
野球日本代表「侍ジャパン」の中田翔内野手が21日(日本時間22日)、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝、アメリカ戦での敗戦後。「前回と同じ結果。個人的に情けない。勝ちに貢献できずに悔しい」と無念の表情を浮かべた。
この日は2大会ぶりの決勝進出をかけ、「5番・一塁」でスタメン出場。2回先頭で空振り三振、4回1死一塁で右飛、6回2死一塁で二飛、9回先頭で投ゴロと4打数無安打で終戦となった。
「みんなが思っている以上にツーシームが動いていた。予想以上でした。正直、あそこまで動く球を日本で投げる投手はいない。そこに手こずった。さすがと言うとおかしいが、メジャーを代表する投手。素直にすごい」と脱帽した。
2013年の前回大会は野手最年少の23歳で出場。一方、今回は不動の5番として起用され続け、1次、2次ラウンドでは勝負強い打撃を見せた。打率.238だったが、3本塁打、8打点をマーク。「4年前は右も左も分からない状況。周りに引っ張ってもらっていた。(今回は)ここぞという時に試合を決める一打を打たないといけない責任感があった。だからこそ勝利に貢献できなかったのは悔しい」と振り返った。
小久保監督に対しては「監督は選手のことを第一に考えてやってくれた。責任感も強い。だからそこ喜ばせてあげたい気持ちがあった。こういう結果で申し訳ない」と頭を下げた。
次なる大きな国際舞台は2020年の東京五輪。中田は31歳となるシーズンだ。「そこを目指して、またこのメンバーで集まれればうれしい」と必死に先を見据えていた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count