“実験台”となる覚悟も吐露 ダルビッシュが右肘手術前後の秘蔵映像公開
右肘手術から2年、「地獄へ落ちながらも這い上がる姿」公開し話題に
レンジャーズのダルビッシュ有が2015年シーズン開幕前に受けたトミー・ジョン手術に関する秘蔵映像を公開し話題となっている。
右腕は日本時間23日に自身のツイッターで「2015年3月にトミージョン手術を受けてから2年が過ぎました」と振り返り、「セカンドオピニオンを受けにNYへ行ったときの診断を受ける直前、受けた直後、また手術直前、後の映像があるので今日アップします。わずかな望みが断ち切られ、地獄へ落ちながらも這い上がる望みを捨てない若者の姿をどうぞ(笑)」と、秘蔵映像の公開を報告。その後、自身の公式YouTubeチャンネルで動画を更新した。
映像の中では右肘に関して米ニューヨークで診断を受ける直前と直後の様子や、手術直前と直後の様子が収められており、手術前には「手術であっても保存療法であってもどちらでもいいように心の準備はできています。がんばります」と心境を吐露。また診断の後の映像では「靭帯がけっこうすり減っているということで手術のほうがいいという診断でした。自分的には三頭筋の張りしか感じないので、投げれそうな分ちょっと腑に落ちない部分がありますけど、気分はすごく穏やかですし元気ですし、これで人生が終わったわけではないので全然前向きに考えています」と強い覚悟を滲ませている。
また手術直前の映像ではベッドに横たわり、右肘の毛を剃られるシーンなども公開。手術後には、今後の球界のために1年に及ぶリハビリの中で自身が“実験台”となる覚悟も口にしている。
ダルビッシュはその後、懸命なリハビリを経て昨季途中に復帰。今季もここまで順調な仕上がりを見せており、現地ではサイ・ヤング賞候補にも挙げられている。
右腕が運命の日から2年が経過したタイミングで公開した映像にはツイッター上でも多くの反響が寄せられている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count