エ軍トラウト、3度目MVPも米メディアは衰え指摘 打球角度上昇で「最盛期が過ぎた」
今季は134試合に出場し打率.291、45本塁打、104打点、自身3度目のア・リーグMVPを獲得
エンゼルスのマイク・トラウト外野手は今季、自身3度目のMVPを獲得しMLB史上最高の選手とも称賛されている。シーズン前には史上最高の12年総額4億3200万ドル(約482億円)の超大型契約を結んだ“天才”だが米メディアは「最盛期が過ぎた」と、今後は衰退していく可能性を指摘している。
今季はシーズン終盤に右足手術を行ったが134試合に出場し打率.291、45本塁打、104打点と圧倒的な成績を残し自身3度目のア・リーグMVPを獲得。通算1324安打、285本塁打、752打点、200盗塁をマークするなどMLB史上最高の選手として評価を受けている。
だが、米経済紙「フォーブス」は「マイク・トラウトの最盛期が過ぎたと数字が示す」との見出しで、トラウトのピークが過ぎたことを指摘。記事では「今後も候補になる可能性が高いが、毎シーズン彼がア・リーグで明らかに最高の選手である日々は終わったと考える」と伝えている。
衰えていく可能性を示すデータに打球角度を挙げ2016年から2018年は「平均打球角度は14.8、18.0、18.5度と上がっていった。平均打球角度でトップ10入りすると、問題となる」とし、2016年以降に打球角度が上がっていったほぼ全ての選手が成績を落とし「極端に高い打球角度は“高齢選手”の特徴である」と指摘。
2019年のトラウトの打球角度は22.2度と大幅に上昇し、ライナーとゴロの打球速度が下がったことを言及。2020年は29歳を迎えるシーズンに突入するが「明らかに球界最高の野手として君臨していることが終わりを迎えるということである」と、数字を根拠にトラウトの衰えを伝えていた。大谷と共に“トラウタニ”として他球団に脅威を与えるコンビでラインナップに名を連ねるトラウト。来シーズンは指摘された衰えを吹き飛ばす活躍に期待したい。
(Full-Count編集部)