マイナー42チーム削減に選手、議員が猛反発 「現実にならないことを望んでいる」
ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーとバーニー・サンダース米国上院議員が会合
大リーグ機構(MLB)が現在160あるマイナーチームから42チームの大幅削減を検討している件が物議を醸している。現役メジャーリーガー、上下院議員は猛反発の姿勢を見せ、ロブ・マンフレッドMLBコミッショナーとバーニー・サンダース米国上院議員が会合を行った。
米メディア「NBCスポーツ」は「ロブ・マンフレッドがバーニー・サンダースと会い、マイナーリーグ縮小計画について話した」と見出しを付け、マイナーチーム削減について意見交換を行ったことを伝えた。
会合の発端となったのはナショナルズの守護神、ショーン・ドゥーリトル投手が自身のツイッターで「これは本当に悲しいことだ。これが現実にならないことを望んでいる」と、マイナーチーム削減について反発したことだ。
これにサンダース上院議員も反応し「ショーンの言っていることは絶対に正しい。バーモント・レイクモンスターズのようなマイナーリーグを失うことは、野球ファン、労働者、コミュニティーにとって、大惨事である。我々はこれらのチームを企業の強欲から守らなければならない」と指摘。この結果100人以上の上下院議員が連名でMLB側に反対する書簡を提出したという。
多くの反対意見が集まったことで12月2日(日本時間3日)にはマンフレッドMLBコミッショナーとサンダース上院議員の会合が行われMLB側は「実りの多いミーティングだった」と声明を発表。選手以外にも職員、球団運営に関わる人々が職を失うことになるだけに「MLBはマイナーリーグとローカルコニュニティー、MLBクラブ、マイナーリーグオーナー、プロになる夢を追っている若い選手たちとの利害のバランスを考えながら、解決策を話し合っていく」と、今後も議論していくことを伝えている。
だが、記事では声明文の中にはマイナーリーグの減少がなぜ必要なのかを改めて説明している点、新しい解決案などが記載されていないため譲歩する可能性が低いことに言及している。
(Full-Count編集部)