ソフトB攝津、好投で開幕ローテの可能性残す 工藤監督「評価しないと」
6回無失点にも本人は4四球を反省「もう1イニング投げたかった」
ソフトバンクの攝津正投手が23日の阪神戦に先発し、6回無失点の好投。わずかながらも開幕ローテ入りの可能性を残した。
攝津が許した安打はわずかに2本。6回で94球、無失点に抑えてみせた。本人は「前回に比べてストレートも変化球も良かったと思う」と言いつつも、与えた4つの四球を反省し「球数を投げすぎた。できればもう1イニング投げたかったです」と語った。
試合後の工藤公康監督は、その制球面を指摘しながらも無失点という結果に一定の評価を与えた。
「3-2のカウントが多かったので、その数を減らしてもっと早めに勝負を(してほしい)と思うところはあるが、結果ゼロに抑えているので評価しないといけないと思う。要所、要所でいいボールもあったからね」
前日の22日、同級生の中田賢一が7回2失点で開幕ローテ入りに大きく前進したが、攝津も負けじと結果を残した。
開幕まで1週間。23日にはバンデンハークがチームに合流。侍組の武田翔太と千賀滉大も23日に帰福し、25日にはチームに戻ってくる。工藤監督は「(開幕ローテは)WBC組のコンディションを見て最終的に決めないといけない」と語るが、この日の攝津の好投は、少なからず指揮官を悩ませる材料となったはずだ。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura