侍から唯一ベストナイン選出の千賀が喜び語る「海外の打者と戦っていけた」

大会最多の16奪三振&防御率0.82、ベストナインは「 たまたま」も「率直にうれしい」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の大会オールスターチーム(ベストナイン)に侍ジャパンから唯一選出されたソフトバンクの千賀滉大投手が23日、喜びを語った。ソフトバンクから選出された松田宣浩、内川聖一、武田翔太とともに、この日帰国。降り立った福岡空港で報道陣に対応した。

 千賀は大会を通じて4試合に投げ、11イニングを1失点、防御率0.82という好成績を残した。オールスターチームへの選出について右腕は「率直にうれしい。そうやって評価してくれたことはうれしいことですけど、正直、僕の中では短期決戦ですし、11イニングくらいしか投げていないので、たまたまかなと。そんな自信になるとかまでは思わないですけど、しっかり海外のバッターと戦っていけたということに関しては自信を持って、生かしていけたらと思います」と話した。

 150キロを超えるストレートと「お化けフォーク」と称される落差の大きい決め球を武器に大会最多の16三振を奪い「向こうの打者はツーシームに慣れている分、フォーシームへの対応と、フォークは有効かなと思いました」と感想を口にした。

 31日にはシーズンの開幕が控える。24日のオフを挟み、25日からはチームに合流する予定で「ここから(NPBの)ボールを使ってみてのことだと思うんですけど、いいボールになるので、大きく(問題になるとは)思ってはいない。(WBCは)野球人生のプラスになったと思う。こういう風に海外の打者と戦ってこれたことを生かして行って、ホークスの力になりたいと思う」と、気持ちをペナントレースへと向けていた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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