早実、延長10回逆転で初戦突破 清宮は1安打、9回2死から四球で同点演出

「馬淵・明徳」撃破、春夏50度目出場を白星発進、清宮は通算80発ならず

 第89回選抜高校野球は24日、大会5日目を迎え、第2試合で早稲田実業(東京)が明徳義塾(高知)に延長10回の末に5-4で逆転勝ち。注目の清宮幸太郎内野手は「3番・一塁」で出場し、初回の第1打席で中前安打を放ち、4打数1安打だったが、9回2死に同点に結びつく四球を選んだ。

 第1打席は、初回一塁の第1打席で痛烈な中前安打を放った。3回1死走者なしで迎えた第2打席は変化球をとらえたが、大きな当たりの中飛。6回1死は打ち損じて捕邪飛。8回先頭ではうまく反対方向へ打ち返したが左飛に打ち取られた。

 試合は先発した2年生右腕の池田が明徳義塾打線に捕まり、初回にいきなり3失点。2回と7回に早稲田実は野田のタイムリーで1点ずつを返したが、明徳義塾は8回に4番の谷合が左越え本塁打を放った。

 清宮の最大の見せ場は9回に訪れた。1点を返し、なお2死一、二塁の同点のチャンスで打席を迎えると、カウント3-1から冷静にボール球を見送って四球。続く4番・野村が押し出し四球を選び、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 すると延長10回、野田がこの日3本目となるタイムリーで勝ち越し。逆転勝ちで春夏通じて50度目の出場を白星発進した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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