5年前は交渉決裂も… パドレスが韓国人左腕に再び入札と地元紙が予想

韓国代表としても活躍したキム・グァンヒョン【写真:Getty Images】
韓国代表としても活躍したキム・グァンヒョン【写真:Getty Images】

2014年オフにメジャー挑戦を表明したが、パドレスとの交渉がまとまらず断念

 韓国プロ野球(KBO)のSKワイバーンズからポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍を目指す左腕・キム・グァンヒョン投手。5年前の2014年に同じくポスティングでの移籍を目指した際に、交渉が決裂に終わったパドレスが再び獲得を目指しているという。地元紙「サンディエゴ・ユニオントリビューン」が伝えている。

 31歳のキム・グァンヒョンはKBO通算136勝の左腕。2008年に16勝を挙げてMVPを獲得し、同年の北京五輪では予選と準決勝の日本戦で先発。2度好投して韓国初の金メダルへ導き、「日本キラー」とも呼ばれた。11年以降は不振が続いたが、17年にトミー・ジョン手術を受けると復活。昨季は25先発で11勝8敗、防御率2.98、今季は30先発で17勝6敗、防御率2.51と好調だ。

 2014年オフにもポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明したが、最高入札額200万ドル(約2億1730万円)を付けたパドレスとの交渉がまとまらず、SKに残留した経緯がある。記事では「韓国人左腕グァンヒョン・キムに対して、パドレスは長期的なスカウティングを行ってきた」とし、「彼との契約に乗り出すことが予想される」と、そのパドレスが再び興味を示していることを伝えている。

 MLBに正式にポスティングが承認され、交渉期間は6日(日本時間7日)から1月5日(同6日)までの30日間となる。「パドレスのAJ・プレラーGM、及び球団関係者たちは、今シーズンのキムの視察に相当な時間を費やした」と入札が予想され、「パドレスならこの31歳をローテーションの中盤か後半を担う投手として適合できると考えている」と補強ポイントにも当てはまるようだ。

 さらに、パドレスはFA市場の目玉のゲリット・コール投手とスティーブン・ストラスバーグ投手の代理人であるスコット・ボラス氏と面談する予定がないことにも言及。今季新人ながら9勝のエース候補パダック、トミー・ジョン手術から復帰するリチャーズ、今季ともに10勝のルケシー、デイビーズにラメットと枚数は揃っている先発陣にさらに厚みを増すのが狙いのようだ。

 かつて「日本キラー」と呼ばれた左腕が、5年越しの夢を叶えてメジャー挑戦を実現させるのか、またしても悪夢となるのか。今後の動きに注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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