鷹・長谷川「もっと下がるかと」も… 2000万円減で止まらせた“FA権”の存在
今季はファーム暮らしが長く、1軍では25試合の出場に終わった長谷川
ソフトバンクの長谷川勇也外野手が6日、ヤフオクドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、今季の年俸1億円から2000万円ダウンとなる8000万円でサインした。来年35歳になるベテランは「もっと下げられるかと。ちょっとぐらい期待されているのかなと思いました」と振り返った。(金額は推定)
2013年にシーズン198安打を放ち、打率.341で首位打者と最多安打のタイトルを獲得した長谷川。今季はわずか25試合の出場だったが、打率.302、3本塁打の成績を残した。ここ一番での勝負強さは健在で、今季も後半戦からポストシーズンにかけて重要な戦力となった。
長谷川の言葉通り、2000万円以上の大幅なダウン提示となってもおかしくはなかった。ポストシーズンで活躍したとはいえ、シーズンはわずか25試合の出場。25%の減額制限を超えも本人は覚悟していただろう。20%のダウンで留まった点について、交渉後に三笠杉彦GMは説明した。
「FAの権利を持った選手なので、戦力として必要としているか、来年もホークスでプレーしたいと思っているかによっても条件を決める選手。来年も重要な戦力として契約させてもらった。他球団でプレーするとなった時にどれくらいになるか、というのも判断した」
ポイントとなったのは、長谷川が保持している海外FA権。球団としては手放したくない重要な戦力であり、“査定以上”の提示額となったようだ。
交渉後に、8月21日に今季2度目の登録抹消となった時のことを振り返り「心が折られた。もういいや、と一瞬なりました」と告白した長谷川。ただ、打撃技術については「年取ってきて色んなところにガタはきているけど、バットは錆びるどころか鋭さを増してきている」と手応えを感じている。2020年シーズンは巻き返し、再び存在感を放てるかの1年となる。
(Full-Count編集部)