元3A選手、過酷な待遇に悲痛 他競技との賃金格差に「恥ずかしく思う…」
3AとNHLの下部組織「AHL」では選手の最低年間賃金に大きな差がある
活躍次第では規格外の契約、大金を手にすることができるメジャーリーグ。だが、メジャーに上がるまでには過酷な日々を過ごしているようだ。元フィリーズ傘下3A「リーハイバレー」の捕手ニック・リックルス氏がツイッターにNHLの下部組織「AHL」と、MLBの下部組織に当たる「3A」の待遇を比較した、米全国紙「USAトゥデー」がかつて形成した表を投稿。年間最低賃金などで大きな違いがあることから「恥ずかしく思う」など綴っている。
リックルス氏は「MLB、そして各球団がこのような事態の継続を許していることを、私は未だに恥ずかしく思う。それに、この数字は3Aの選手によるものだ。これより4つ下のレベルは、年間7000ドル(約76万円)しか稼いでいない」とツイート。そしてAHLと3Aの待遇などを比較した「USAトゥデー」の表を添付した。
表は以下を説明している。
○AHL
年間試合数:76試合
1試合平均観客動員数:5486人
年間最低賃金:4万5000ドル(約488万円)
ポストシーズンボーナス:有り
○3A
年間試合数:144試合
1試合平均観客動員数:6394人
年間最低賃金:1万750ドル(約117万円)
ポストシーズンボーナス:無し
年間最低賃金に大きな隔たりがある。この表は2017年1月31日に掲載されたものだが、それから約3年が過ぎたが状況は依然として変わっていないという。
この10月には、3A、2Aを行き来するマイナーリーガーが給料明細を公開し年俸の低さが米国で話題になった。マイナーリーガーの悲鳴が聞こえてくるようなリックルス氏のツイートだ。
(Full-Count編集部)