エンゼルス、コール獲得への説得材料は大谷? 地元チーム&トラウトも後押し
過去に大谷の二刀流挑戦を大絶賛 地元出身のエンゼルスファン
9日(日本時間10日)からウインターミーティングが始まるが、今オフにフリーエージェント(FA)となったゲリット・コール投手の契約は最大の注目の的となりそうだ。米メディアからは8年300億円超えとも予想されているが、移籍先の有力候補にはエンゼルスとヤンキースの名前が挙がっているという。
地元メディア「オレンジカウンティ・レジスター」によるとドジャースも候補の1つで、3球団ともコールと面会したという。エンゼルスの地元オレンジ・カウンティのニューポートビーチ出身のコールはエンゼルスファンとして育ち、エンゼルスタジアムに試合を見に行っていたという。そんな愛する球団からのオファーとあれば、有力候補となるのも頷ける。
しかしコール獲得にはさらなる材料が必要だ。記事によるとエンゼルスは、11年契約が残っているマイク・トラウト外野手と、“二刀流スター”の大谷翔平投手とプレーする機会を与えられるとしている。コールは以前から大谷を絶賛しており、同メディアに彼のプレーを15年、20年と見ていたいんだ。自分はただただ見ていたい」と熱っぽくファンのようなコメントを残していた。
それでも、コールが毎年ワールドシリーズ制覇の可能性があることを最優先とするなら、明らかにヤンキースに分がある。同記事も「メジャーで1番資金力があり、ワールドシリーズに進出するパワフルなチームを常に作ることができる。2009年以来ワールドシリーズ制覇を果たしていないが、ここ10年間で7度プレーオフに進出し、1992年を最後に負け越したシーズンがない」と条件の良さではヤンキースだとする。
一方でエンゼルスはここ10年間でたった1度しかプレーオフに進出しておらず、4年連続で負け越した。「エンゼルスはコールがトラウト、オオタニ、トッププロスペクトのジョー・アデルとコアを形成すれば、安定して勝てるチームになると説得しようとするだろう」と同記事は伝えている。
ドジャースについては、ロサンゼルスという立地と勝つチャンスという両者の強みを持っているかもしれないと同記事は言及した。立地では地元というこれ以上ない条件を持つエンゼルスだが、大谷が二刀流としてだけでなく、コール獲得という大きな利益を生んでくれるのだろうか。
(Full-Count編集部)