ヤンキースGM、負傷から復帰の田中将大に慎重な姿勢 「タナカはクエスチョンマーク」
シーズン終盤に復帰を果たした田中
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが右肘靭帯部分断裂のリハビリを乗り越えた田中将大投手に関して慎重な姿勢を見せている。ESPNが報じている。
アリゾナ州フェニックスでGM会議に参加したヤンキースの強化責任者は来季先発ローテーションの1番手と期待されるメジャー2年目のエース、田中についてこう語った。
「タナカはクエスチョンマークだ。大体の問題は、リハビリが経過しマウンドに戻ってから、投球練習の際に起こるものだ。それやリハビリの試合を乗り越えたら、問題なしということになる。彼は(復帰後)メジャーで2試合先発している。それは我々に希望を与えてくれるが、何かを保証するわけではない」
キャッシュマンGMは慎重に言葉をつないだ。7月8日のインディアンス戦後に右肘の痛みを訴え、故障者入りした田中。精密検査で利き腕の肘の靭帯に傷が発見されたが、主治医らは靭帯を再建するトミー・ジョン手術ではなく、保存療法を選択。結果、田中はリハビリの日々を乗り越え、9月21日のブルージェイズ戦と27日のレッドソックス戦に登板した。
メジャー1年目にして13勝5敗、防御率2・77という好成績を残した田中には来季に向けても大きな期待がかかっている。その一方でキャッシュマンGMは負傷から復帰した右腕を慎重に見守っていく姿勢を示している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count