日ハム有原、プロ入り時から秘めてきた開幕投手への思い「結果で恩返しを」
3年目で初の大役、「(大谷が)故障したからとかではなく…」
3年目で初めて開幕投手の大役を任された日本ハムの有原航平投手が30日、開幕戦への決意を明かした。
「緊張感が少し出てきたけれど、早く投げたい気持ちが大きい。アマチュア時代とは全然違う初めての体験。期待していただいているので、重みを受け止めて結果で恩返しをしたい」
プロ入りした時から開幕投手への強い思いを秘めていた。2年連続大役を務めていた大谷翔平投手が右足首痛で出遅れる中、栗山監督から告げられたのは今月16日になってから。「(大谷が)故障したからとかではなく、(開幕投手を)やりたい気持ちでアピールするだけだった」と振り返った。
開幕投手に決まった後は、体調管理に留意。オープン戦最後の登板となった23日の巨人戦(東京ドーム)では6回を2安打無失点と完璧に締めくくった。「やりたいことはできた。万全の調整ができたと思う」とやり残したことはない。
西武の菊池雄星投手との投げ合い。「いい投手なのでなかなか点を取れないと思う。先に点を取られないように。ランナーを出しても粘り強く投げたい」と静かに闘志を燃やす。
リードする大野奨太捕手も強力サポートを誓う。「キャンプ、オープン戦と最初からいい状態できていた投手。いいものを引き出したい」と西武打線攻略のイメージはできている。バッテリーで開幕勝利をたぐり寄せる。
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石川加奈子●文 text by Kanako Ishikawa