ソフトB松田が同点打 WBC出場から短期間調整で結果「日本一へ全身全霊で」
先制された直後の7回に起死回生の一打、「和田さんがいい投球をしていて…」
ソフトバンクの松田宣浩内野手が、31日の開幕戦ロッテ戦で起死回生の同点タイムリーを放った。
1点を先制された直後の7回の攻撃。デスパイネの四球、中村晃の左前安打で作った1死一、二塁のチャンス。松田は「涌井くんは丁寧に投げていた。追い込まれたら厳しいな」と早いカウントから積極的に行くつもりだったという。
涌井が投じた初球。インコース低めの真っすぐを、若干詰まりながら、中前へと運んだ。二塁走者のデスパイネが三塁を蹴って、本塁へと生還し「前の打者が繋いでくれたので、僕も繋ぐ意識で打席に入った。同点タイムリーを打ててよかった」。チームは8回に勝ち越し3-1で勝利。6回まで1安打と好投しながら、先制点を奪われた直後だっただけに「和田さんがいい投球をしていて負けを付けるわけにいかないと思っていた」と喜んだ。
侍ジャパンメンバーとして、WBCに参戦していた松田。チームに合流したのは25日。調整期間が短いながら、きっちり結果を残し「ホークスのリーグ優勝、日本一のために全身全霊で頑張ります」と、今季最初のお立ち台でファンの声援に応えていた。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani