大台返り咲き、3年契約、1軍初マスク…夢が叶った楽天銀次が描く次の夢は
4月7日のオリックス戦では1軍初マスク「ひとつの夢が叶った」
楽天の銀次内野手が13日、仙台市内の球団事務所で契約更改を行い、2500万円増の年俸1億1000万円プラス出来高でサイン。来季から3年の複数年契約を結んだ(金額は推定)。
プロ14年目の今季は141試合に出場し、打率.304をマーク。自己最多となる161安打を放った。「最低ラインの3割をクリアできた」としながらも「首位打者を獲るまで、それをずっと目標にする。決して無理なところにはいないと思っているので」とリーグ4位だった打率にこだわりをのぞかせた。
守備では一塁と三塁のほか、捕手でも出場。4月7日のオリックス戦の9回に1軍で初マスクをかぶって盗塁を阻止し、「いい経験ができましたよ、1つの夢が叶ったので。思い出になる。またチャンスがあればやってもいいのかなと思います」と笑った。
今季、安定した成績を残した要因については「オフの過ごし方」と言った。股関節や肩甲骨を中心に体全体の可動域を広げ、強く動きのいい筋肉や動きを作るトレーニングを1からはじめて3年。「新しいトレーニングを始め、ここ(3年目)を目がけてやってきた。そのトレーニングが良かったのかなと思います」。来年1月の自主トレからはトレーニングの内容が変わり、新たなステージに入るという。
盛岡中央高から入団し、15年目となる来季から3年契約を結んだ。「今まで地道にやってきたのが、この結果につながったのかなと思います」と納得の表情を浮かべた銀次。「40歳までやる。それで、2000本を打ちたいというのが目標です」と今後のビジョンを明かした。来年2月で32歳。2010年の1軍デビューから1100安打を積み上げてきた。
「チームとしても日本一、個人としても日本一打つバッターになりたいです」。そんな2つの意味を持たせ、色紙には「日本一」とペンを走らせた。2013年以来の日本一と、「野球をやっている以上は狙いたい」という首位打者へ。打撃センスに一層の磨きをかけていく。
(高橋昌江 / Masae Takahashi)