最年長野手イチロー、MLBで“最速5傑”入り 一塁到達タイムで驚異の数値

42歳シーズンでの記録にMLB公式サイトも「驚き」「イチローが存在する」

 今季メジャー17年目を迎えるマーリンズのイチロー外野手。メジャー最年長野手は43歳で新シーズンに臨むが、昨季、MLB全体で“最速5傑”入りを果たしていたという驚きのデータをMLB公式サイトが紹介している。

 MLBでは「スタッツキャスト」と呼ばれる最新鋭テクノロジーを導入し、今季で3シーズン目を迎える。野球に関する様々なデータを詳細に解析しており、MLB公式サイトは今季開幕を直前にしたタイミングで、あらゆる部門の昨季トップ5を紹介する特集を掲載した。

 記事では、ホームランの射角、速度、飛距離、フライの対空時間といった、あらゆる数値の上位5選手を列挙。その中で、打者のバッターボックスから一塁までの到達時間を「スピード・デーモン(スピード狂)」というカテゴリーで紹介しているが、ここで今年10月に44歳の誕生日を迎えるイチローの衝撃的なスピードが明らかになっている。

「スタットキャスト」では、バント以外で打席から一塁まで全力疾走した際の平均タイムを算出。2016年に最低75打席で全力疾走した選手を選出している。

 トップはロイヤルズのビリー・バーンズ外野手の3.83秒、2位は2015年シーズンに盗塁王に輝いたマーリンズのディー・ゴードン内野手の3.86秒、3位は2012年にマイナーでシーズン155盗塁を記録したレッズのビリー・ハミルトン外野手の3.89秒。そして、4位はレイズのケビン・キーマイヤー外野手の3.94秒で、イチローは100分の1秒まではキーマイヤーと同じタイムとなる3.94秒で5位とされている。

 寸評では「驚きはゴードンよりもさほど変わらない順位に、42歳(昨季時点)でゴードンよりも14歳も年上のイチロー・スズキが存在することだ」と伝えている。衰え知らずのイチローは今季も衝撃のスピードでメジャーを大いに沸かせてくれそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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