広島初勝利も…両軍計28四死球の乱戦、緒方監督は投手陣に「向かっていけ」

延長10回サヨナラ勝ちで今季初勝利、5時間24分のロングゲームに「今、何時?」

 広島は1日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に9-8でサヨナラ勝ちし、今季初勝利を挙げた。延長10回、5時間24分に及ぶロングゲームに、緒方監督は「最後まで勝利を信じて、大きな声で応援してくれたスタンドの人たちのおかげ」とファンに感謝した。

 報道陣の前に現れた緒方監督は「今、何時だ」と疲労を隠せない表情だったが、「昨日も今日も打線が諦めることなく、ウチらしい攻撃ができた。野手の頑張りには頭が下がる。必死で喰らいついてく姿勢は頭が下がるね」と、粘り強い攻撃でビハインドを跳ね返した打線を褒めた。

 一方で2回までに6失点した先発の岡田に対しては「今日も先発がしっかり責任を果たせなかった」と渋い表情。「あとの投手は頑張ってくれた。6回の2点は責められないけど、フォアボールをこれだけ出したことは、勝った中でもしっかり反省しなければいけない」。6人で15四球を与えた自チームの投手陣についてこのように言及し、両チーム合わせて28四死球という試合に疲労困憊の様子だった。

「投手には、しっかり向かっていけとハッパをかけた」と投手陣の復調に期待した指揮官は「あとは活躍した選手にしっかり話を聞いて、コメントを取ってください」と会見を締めくくった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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