山口と契約合意のブルージェイズ 川崎、青木ら所属したカナダ唯一のMLB球団
1977年創設、1992年と93年にワールドシリーズを制覇した
ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指していた巨人の山口俊と契約合意したトロント・ブルージェイズは、筒香嘉智の入団が決まったタンパベイ・レイズと同じアメリカン・リーグ東地区のチーム。ドーム球場を本拠地としている点もレイズと同じだ。
本拠地ロジャーズ・センターは1989年に開場した世界初の可動式屋根を持つ球場。MLBでは珍しい人工芝の球場でもある。また、NFL(アメリカン・フットボール)やNBA(バスケットボール)などの試合も行われる多目的スタジアムでもある。
トロント・ブルージェイズは1977年のエクスパンションでシアトル・マリナーズとともに創設された。カナダのオンタリオ州トロントを本拠とする。カナダに所在するMLB球団としては1969年創設のモントリオール・エキスポズに続いて2球団目だったが、エキスポズがワシントンDCに移転して、ワシントン・ナショナルズとなったために、今では唯一のカナダを本拠地とするMLB球団になっている。
オンタリオ州はカナダの政治経済の中心地で、州都トロントは人口261万人のカナダ最大の都市。ブルージェイ(Blue Jay)とはオンタリオ州の「州鳥」である「アオカケス」のことだ。
ブルージェイズは創設9年目の1985年に地区優勝。これも含め80年代に2回、90年代に3回地区優勝を果たし、1992年、93年はリーグ優勝、さらにワールドシリーズにも連覇を果たしている。当時の主力選手のロベルト・アロマーやポール・モリタ―は殿堂入りを果たしている。
2000年以降のブルージェイズの戦績と、日本人の在籍状況について見ていこう。()は監督。
2000年 3位83勝79敗 率.512(フレゴシ)
2001年 3位80勝82敗 率.494(マルティネス)
2002年 3位78勝84敗 率.481(マルティネス/トスカ)
2003年 3位86勝76敗 率.531(トスカ)
2004年 5位67勝94敗 率.416(トスカ/ギボンズ)
2005年 3位80勝82敗 率.494(ギボンズ)
2006年 2位87勝75敗 率.537(ギボンズ)
2007年 3位83勝79敗 率.512(ギボンズ)
大家友和10試2勝5敗56回防御率5.79
2008年 4位86勝76敗 率.531(ギボンズ/ガストン)
2009年 4位75勝87敗 率.463(ガストン)
高橋建 キャンプ招待選手 出場なし
2010年 4位85勝77敗 率.525(ガストン)
2011年 4位81勝81敗 率.500(ファレル)
2012年 4位73勝89敗 率.451(ファレル)
五十嵐亮太2試0勝0敗1回防御率36.00
2013年 5位74勝88敗 率.457(ギボンズ)
川崎宗則96試240打55安1本24点7盗 率.229
2014年 3位83勝79敗 率.512(ギボンズ)
川崎宗則82試240打62安0本17点1盗 率.258
2015年 1位93勝69敗 率.574(ギボンズ)地区優勝、リーグ優勝シリーズで敗退
川崎宗則23試28打6安0本2点0盗 率.214
2016年 2位89勝73敗 率.549(ギボンズ)ワイルドカード、リーグ優勝シリーズで敗退
2017年 4位76勝86敗 率.469(ギボンズ)
青木宣親12試32打9安3本8点0盗 率.281
2018年 4位73勝89敗 率.451(ギボンズ)
2019年 4位67勝95敗 率.414(モント―ヨ)